愛媛大学総合健康センター

AED(自動体外式除細動器)について

AED(自動体外式除細動器)とは?

心臓がけいれんし、血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。これは、心臓の動き(心電図)を自動解析し、電気ショックが必要な方にのみ、電気ショックを流す仕組みになっています。

一次救命処置

心配蘇生法とAED使用法について、大まかな流れを示しています。

新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた心肺蘇生法について

新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえて、心肺蘇生を行う人への感染を防止するため、以下の点に注意してください。

基本的な考え方

  • 胸骨圧迫のみの場合を含め心肺蘇生法はエアロゾル(ウイルスなどを含む微粒子を浮遊した空気)を発生させる可能性があるため、新型コロナウイルス感染症が流行している状況においては、すべての心停止傷病者に感染の疑いがあるものとして対応する。
  • 成人の心停止に対しては、人工呼吸を行わずに胸骨圧迫とAEDによる電気ショックを実施する
  • 子どもの心停止に対しては、講習を受けて人工呼吸の技術を身に着けていて、人工呼吸を行う意思がある場合には、人工呼吸も実施する

注:子どもの心停止は、窒息や溺水など呼吸障害を原因とすることが多く、人工呼吸の必要性が比較的高い。

感染防止のために

  1. マスクがある場合は着用しましょう
  2. 意識・呼吸を確認する際は傷病者の顔に近づきすぎないようにしましょう。
  3. 胸骨圧迫を開始する前に、傷病者の鼻と口にタオルなどをかぶせましょう。
  4. 室内の場合は窓を開け、換気をしましょう

救急隊の到着後

  • 傷病者を救急隊に引き継いだ後は、速やかに石鹸と流水で手や顔などの肌が露出している部分を十分に洗いましょう。
  • 傷病者の鼻と口にかぶせたハンカチやタオルなどは直接触れてないようにして廃棄しましょう。

具体的な手順(フローチャート)

COVID-19流行を踏まえた心肺蘇生法手順.png

1分1秒でも早く!

救急車の到着時間.png 

日本では、救急車の到着まで、平均約8.6分です。除細動までの時間が1分経過するごとに、生存率は約7~10%低下します。グラフから見ると、8分時の成功率は20%です。
参考文献:AHA心肺蘇生と救急心血管治療のための国際ガイドライン2000 (引用)
※成功率:ここでは生存して退院する可能性をいう

学内AED設置場所を知っていますか?

AEDは、学内20数カ所(城北キャンパスの場合)に掲示板を付して設置しています。
施設基盤部安全衛生管理室ページにて、ご確認ください。 → 学内のAED設置場所


(令和3年8月最終改定)

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