愛媛大学総合健康センター

虫刺され

蜂の巣にある一定の距離を越えて近づくと、襲ってくることがあります。蜂の巣を見つけたら、近づかないこと。蜂が近くに飛んできても、追い回したり、手で振り払ったりしないこと。蜂を刺激しないことが大切です。
しかし、草刈の時に草むらの蜂の巣に気づかずに「チクリ」など、というのもよくあります。蜂に刺されたら、傷口を流水でよく洗い流してから、病院を受診しましょう。刺された部位近くに、指輪や時計などをつけている場合は、腫れる前にはずしておきます。絶対に、傷口をしばったりしないようにしましょう。
蜂の毒自体は、直接生命にかかわることはありませんが、蜂の毒に対して過敏に反応するアレルギーを持った人がいます。(アナフィラキシーショック)その場合は、非常に短時間のうちに呼吸困難や血圧の低下などを起こします。目まいや吐き気、息苦しさなど、少しでも様子がおかしいと感じたら、ただちに救急車を呼ぶことも必要です。

蛾・毛虫

蛾やその幼虫である毛虫にも毒をもったものがいます。毒蛾のりん粉に触れるとぶつぶつと赤く腫れ、かゆみが続きます。毛虫の代表は「チャドクガ」サザンカや椿の葉の裏にいます。バラの葉や桜の葉につく四角い小さな毛虫(イラ)もいます。棘があり刺されると、とても痛い思いをします。テープなどを当てて毒針毛を抜いてください。その後よく洗い、病院を受診してください。

ブヨ(ブユ)

奥山や渓流には、長さ数ミリの黒い虫「ブヨ」がいます。刺されたときには「チクッ」とした痛みですが、一週間ほど強いかゆみが続きます。人によっては発熱することもあります。アイスパック等で冷やすとかゆみが和らぎます。あまりのかゆさに掻き毟ってしまうと、細菌が入り化膿してしまうこともありますので、早めに病院を受診しましょう。

ムカデ

ムカデの鋭い顎の牙に咬まれると、皮膚に毒液が入り、痛みや腫れや局所の発赤が起こります。ムカデは、夜行性で梅雨時から夏にかけて家の中に入り込むことがあります。咬まれた直後から、激しい痛み・局所の発赤・腫れを生じます。時にリンパの流れに沿って、咬まれた所から体の中心に向かって線状に 発赤・腫れ・痛みが生じリンパ節が腫れることもあります。また、まれにアレルギー反応などの全身症状が現れることもあります。局所の炎症反応が軽い場合は、ステロイド剤の入った軟膏を塗ります。じんましんなどのアレルギー症状や全身の症状が出た場合は、直ちに病院を受診して下さい。応急処置として、すぐにお湯で洗い流す(43~46度のヤケドしない程度のお湯で5分以上洗い流す)40度以下だと毒の酵素活性が増加し、痛みが増して逆効果です。途中、シャンプーや石けんで洗い流すとより効果があります。

虫刺されの予防

野外に出かけるときには、ロングスリーブとロングパンツ着用。帽子や手袋、虫除けスプレーなどの準備もおすすめします。スプレーは顔面には直接使用しないで、いったん手の平にとってから顔に塗ることをおすすめします。また、黒い服装・香水の使用は、蜂を刺激しますので止めましょう!


(平成30年8月1日 最終改定)

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